World Wide Webの仕組み
WWWサーバ: ファイルの置き場所.
ブラウザ(FireFoxなど):サーバからファイルを取ってきて表示するアプリケーション.
URL:ファイルの場所を示す文字列 (http://haselab.hi.mce.uec.ac.jp/class/literacy/ など)
WWW全般の仕組みの説明
- 神奈川総合高校向けのインターネットの利用ガイド
分かりやすい上,コラムがなかなか高度です.
- Web2.0とは
最近(数年前?) Web2.0という言葉をよく耳にすると思います.
この言葉は,ソフトウェアやサーバのバージョンをあらわすわけではありません.
Web2.0とは,最近現れてきた,新しいWebのサービスとその使われ方を指す言葉です.
今回皆さんに作成していただくWebページは,Web1.0(普通のWeb)のページです.
Webページ作成者が作ったページが,Web利用者に読まれます.
これに対して,ブログ,Wikipeida,Wiki,SNSなどは,
コンテンツの作者と利用者が分かれていません.
利用者がどんどん情報を書き込んでいって,結果としてコンテンツが出来上がり,
そのコンテンツを利用者が利用します.情報の生産者と消費者の区別がなく,
実際同じ人が生産も消費もします.
これを実現するため,Web2.0にはコンテンツをブラウザの操作だけで書き加えるための
仕組みが提供されています.
この仕組みもWebの一部ですが,コンテンツではなく,システムを提供していると言えます.
Web2.0では,まずシステム=情報を集積するための場を,システム提供者が作ります.
手間がかかりますので,Yahoo, Google, exite と言った企業が提供することが多いです.
企業はシステムに広告を埋め込み,広告料を収入にしています.
その上にユーザがコンテンツを作り,利用します.
システムの設計が良いと多くの人が集まり,よい情報が集積されていきます.
Wikipida,
食べログ,
はてなダイアリー
などが典型的な公開型のWeb2.0です.
mixiのようなSNSは,会員制のWeb2.0システムといえます.
どちらも読むのも書くのも楽しくなるように作られていますので,
「どっぷり漬かってしまい,学業をする時間がない」などということにならないよう,
十分注意してください.
Web2.0提供企業は,人とコンテンツが集まり,利用者ができるだけ長い時間広告を含む
Webを見続ければそれだけ儲かるわけで,
必然的にコンテンツは面白く,長時間時間がとられるようになりがちです.
Web2.0が役立つことも多いですが,自分の時間の使い方を自覚した上で利用しましょう.
- ブラウザがサーバからファイルを取ってくる手順の詳しい説明
(読まなくても良いです.掲示板やオンラインショッピングサイトのようなサイトを自分で作りたい人は読むと参考になります.)
- World Wide Webの仕組みを詳しく解説
CQ出版OpenDesign オンライン版
- パソコンで動くFireFoxのようなブラウザと,サーバの間の通信内容の様子を見る.
telnetで探るWWWとHTTPの仕組み
書式の概要
WWWのブラウザで表示するファイルは,テキストファイルですが,
文字を大きくしたり,他のファイルへのリンクを書いたり,
画像を埋め込んだりするための,書き方のルールがあります.
このルールのことを HTML (Hyper Text Markup Language) と言います.
HTMLの例を示します.
<html>
<head>
ここには文章を書いてはいけない.<br><br><br>
</head>
<body>
ここが本文.<br>
br は改行を表す.<br>
<H1>大見出し</H1>
<H2>中見出し</H2>
<H3>子見出し</H3>
<a href="http://www.google.com"> http://www.google.comへのリンク</a>
</body>
</html>
テキストエディタでこのようなファイルを作って,WWWサーバに置いておきます.
そして,サーバに置かれたファイルをブラウザで表示すると次のように表示されます.
HTMLには様々なルールがありますが,まずはこれだけ書けば大丈夫です.
ソースの表示
ブラウザには,今表示しているページの元になったHTMLを表示する機能があります.
FireFoxのメニュー(画面の一番上)の [表示]-[ページのソース]を選んでみてください.
HTMLを見ることができます.
このように,ブラウザは同じファイルを,人に読みやすい表示(通常の表示)と
その元になったHTMLという2通りの方法で表示することができるわけです.
HTMLの詳細
HTMLの詳細については,Web上に資料が山ほどあります.
長谷川は,とほほのWWW入門
を使っています.
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