東京工業大学 長谷川晶一研究室 : Hasegawa Shoichi Laboratory
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ハセラボQ&A

志望される方へ
年間スケジュール

Q. 研究テーマはどのようにして決めるの?

A.スタッフや先輩がいくつかの研究テーマの方向性を示し、その中から選ぶことでスタートするのが普通です。すでに自分のやりたいテーマを持っているならばこの限りではありません。スタッフや先輩とディスカッションを重ねて磨きをかけ、研究テーマとしていくことも推奨します。

誰もやったことがないことをするのが研究の常です。ですから、いつも計画通りに順調に進むとは限りません。試行錯誤の中で発見や道しるべが見つかって、研究テーマが大きく変わったり、より面白い研究に転換したりすることもあります。

Q. 決められた時間に研究室にいないといけませんか?

A. 基本的に週に各一度、研究室内部で研究経過を報告するミーティングと報告会があります。また、4月~6月頃までは新入生向けの技術講習会を開きます。この時間帯は研究室にいないといけません。それ以外の研究時間は基本的には各人のペースに任されています。 教員や先輩とともに自分や先輩の研究を進めることで、研究する力を身に着ける場が研究室です。 研究室滞在時間が短いのはもったいないことです。一方で外で学ぶことも大切です。積極的に研究室を空けて学びに行きましょう。

Q. 私〇○に自信がないのですが・・・

A. 長谷川研究室ではまず入った学生のために先輩たちが週一回のペースで講習会を開いてくれます。プログラミングに不慣れな人もここで学ぶことができるので、プログラミングに自信がない人でも安心してやっていけます。もちろん、興味のある分野に近い先輩に気軽に聞きに来ても構いません。

Q. 研究室では何が学べますか?

A. 研究室に所属すると、スタッフや先輩と相談してテーマを決め、研究に取り組むことになります。 これまで授業や実験などで様々なことを勉強してきたと思います。研究室に所属すると、研究を進めるためという目的のために、作ったり、調べたり、勉強したりすることになります。 学生の皆さんには、課程ごとに次のことを学んでから卒業してほしいと考えています。

課程学んでほしいこと
学部研究の進め方、論理的な考え方、論文の書き方。
博士前期(修士)テーマについて深く考え、自分で研究を進めながら研究上の問題を解決し、研究結果を論文としてまとめること。
博士後期(博士)自分でテーマを見つけて研究を進めること。自分の研究とその分野について、社会や学問全体の中での位置付けや役割を説明できること。

研究室では、新しいものを作ったり、新しいことを発見・検証したりするために開発や実験をしたり、既存の研究や製品を調べたり、研究室メンバーと議論を重ねたりすることになります。開発・実験・調査の方法は、スタッフや研究室メンバーに聞けば教えてもらえるでしょう。メンバーはそれぞれに研究テーマを持っているわけですから、他の人の研究に興味を持って協力することも必要です。また、議論を重ねて自分の考えを深めることもとても重要です。

このような活動は、会社に就職してからでもできると思うかもしれません。しかし、会社では、利益を上げるために仕事を間違いなく進める必要があり、十分な試行錯誤をしたうえで何をしたら良いか考えたり、どこに研究の面白みがあるかをじっくり考えたりすることは難しくなります。

大学院に進み、自分で研究を進め、考えをまとめ、論文を書いたという経験は、会社での仕事の進め方を客観的に考えたり、仕事内容の本質を捉えたりする基準になり、会社の仕事に対して新たな提案をしたり、客観的な評価をするために役立つでしょう。会社が大学院卒生を求めるのも、即戦力よりもこういった能力を重視しているからです。

博士後期課程は研究者になるための課程です。大学・研究機関・企業で研究を仕事にするならば、博士の能力と資格が必要になります。学生を続けても良いですし、一度就職してから社会人ドクターをするのも良いでしょう。奨学金制度など、博士後期課程を支援する様々な制度があり、これらに応募するには早めの準備が必要になります。研究者になりたい思ったら早めに相談してください。