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最終回となった今回の講座では、これまでご紹介してこなかったシンセサイザーとしてのVA音源の魅力に迫りたいと思います。
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| VA音源のシンセサイザーとしての魅力と、VA音源用のエディターソフト |
シンセサイザーとしてのVA音源の魅力はどこにあるのでしょうか? 具体的な操作に入る前に、VA音源と従来のシンセサイザー音源とを比較しながら、シンセサイザーとしてのVA音源の魅力をご紹介しましょう。 従来のシンセサイザー音源とはまったく異なる音源構造をもつVA音源は、音作りのアプローチもまったく違っています。 従来のシンセサイザー音源では、音を音程、音量、音色という3つの要素(これを音の3要素といいます)に分解し、各要素を個別にコントロールすることで音作りを行っていました。いわば、分業体制で音を作っていたわけです。たとえば、音にビブラートをかけるときには「音程」を揺らす、トレモロをかけるときには「音量」を揺らす、など。
一方、VA音源は物理モデルを元にして音作りをします。これまでにも説明したように、音源内部に楽器の物理構造をそっくりそのまま再現し、それに息を吹き込んだときの空気の振動を計算して音作りを行うという仕組みです。 この方法では、あるパラメーターを変更すると、音程、音量、音色すべての要素が微妙に関連しあって変化するため、自然な音作りが行えます。 |
| ▼簡単操作で多彩なエディットが可能な「VLビジュアルエディター」 |
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VA音源では、音をゼロから作る場合も、音源内部に作られた物理モデルの性質を1つ1つ設定するという方法をとります。大きさや形、材質など、設定するパラメーターによって、サックスやトランペットなどの形にしたり、または現実ではあり得ないような形にしたりが自由に作れてしまいます。イメージとしては、ブリキ板をトンカチでたたいて楽器を作っているようなものだと考ください。 ただし、現実はそう甘くはないというか、そうやって作った楽器で正確な音程を出そうと思えば、音響学的な専門知識が必要になります。よく考えてみればすごく当たり前のことですが、何もないところから楽器を作るわけですから、トンカチとブリキ板からトランペットを作るのと一緒で、たとえトランペットのような形ができたとしても、ちゃんとした音程が出せるはずがないですよね。それどころか、そもそも音が鳴らないケースの方が多いと思います。
そこで、音響学的な知識のない僕たちのために作られたのが、VLビジュアルエディターです。 このエディターは、「今ある楽器を組み合わせて新しい楽器を作ろう」という発想からできています。
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ところで、VA音源には、物理モデルを使って音(振動)を発生し増幅する部分(インストゥルメントと呼びます)に付随して、フィルターやパラメトリックイコライザー、モジュレーターなど従来のシンセサイザーの音づくりの主役ともいえる機能によって音を加工する部分(モディファイアと呼びます)も用意されています。この部分は、普段は脇役として機能しているのですが、実はこの部分だけをシンセサイザーとして独立させてもいいほどの能力を持っています。
●ゼロから音作りが可能な「エキスパートエディター」 ●アナログシンセ感覚で音作りする「アナログエディター」 このソフトは、VCO、VCA、VCFといったモジュールで構成されていて、まるでアナログシンセサイザーを操作しているような感覚でVA音源を操作できます。また、出てくる音もまるでアナログシンセサイザーで、VA音源の奥の深さというか可能性を感じさせられます。 |